2012年11月2日金曜日

肉球のマッサージと滑り止め

 今日はワンちゃんたちの足・腰の病気に関して少しお話しです。


 最近とても増えているのが、ワンちゃんの足・腰にかかわる病気です。よく

耳にするものとして、①膝蓋骨脱臼 ②椎間板ヘルニア ③股関節脱臼 など

があります。これらの病気は遺伝の影響が大きいとされています。

①膝蓋骨脱臼
  通常、膝のお皿(膝蓋骨)は膝の上のレールの上に乗っているのが、
  脱臼して、内側または外側にずれてしまう病気。
  小型犬(トイ・プードル、チワワ、ヨークシャテリアなど)に多い。

②椎間板ヘルニア
  首や、腰の背骨の中にあるクッション材の役割の椎間板が背骨から飛び出す
  ことによって神経を圧迫する病気。
  胴長のダックスやコーギーなどに多い。

③股関節脱臼
  太ももと腰をつなぐ股関節の脱臼。
  大型犬(ラブラドール、ゴールデンなど)に多い。


さて、これらの病気ですが、最近では遺伝の影響だけではなさそうです。たとえば

フローリングの住居では、ワンちゃんが走り出そうとしたときに足がつるつる滑って

いたり、急に止まろうとして後ろ足が滑っていたりしませんか?雨上がりの

マンホールがあれば、外でも足を滑らせてしまうことでしょう。

また、ワンちゃんたちの高齢化による影響もあります。毎日毎日お散歩でアスファルトの

上を歩いていると、昔は柔らかかった肉球もだんだんと硬くなって角化してきます。

硬くなった肉球は、ぷにぷにの柔らかい肉球と比べると、お部屋の中で滑りやすく

なっている事でしょう。


 こういったことが要因は関節の病気の70%を占めるとも言われているそうです。

 そこで①肉球マッサージや②すべり止めです。


←カサカサになった肉球。








←肉球ケア後。しっとりとして艶があるのが分かります。                                                                               








①肉球マッサージ
  乾燥や散歩などで硬く、角化した肉球を柔らかくする保湿マッサージ。
  しっとりと柔らかな肉球になります。

②肉球すべり止め
  すべり防止用の肉球のケア。 
  フローリングなどの滑りやすい場所でも軽快に走れるようになります。

 ワンちゃんたちが安全におもいっきり遊べるように、また、未然に病気を

防ぐためにも、肉球のケアをお勧めします。


                       DDCジャパンドッグホスピタル

0 件のコメント:

コメントを投稿