2014年6月16日月曜日

フィラリア症のはなし

今日はここ最近暑くなってきたこともありフィラリア症のお話をしたいと思います。

みなさんフィラリア症のことはちゃんと分かっていますか?フィラリア症のことを知った上でフィラリアの

薬を飲ませていきましょう。


フィラリア症とは?
      フィラリア症とは蚊が媒介する犬糸状虫という

     寄生虫が犬の心臓や肺に入り込み、いろいろな

     障害を起こす病気です。


フィラリア症になると・・・

      少しの感染では症状を示さず、気づかないで

     過ごす場合が多いです。しかし多数寄生すると

     元気・食欲がなくなる、痩せてくる、咳をする、運動を嫌がる、呼吸が苦しそうに

     なると言った症状が出てきます。放置すると死に至ることもある恐ろしい病気です。

診断
      血液を顕微鏡で観察して動き回るフィラリアの子虫を観察する方法や、検査キットを使って

     フィラリアに対する抗原があるかを調べます。DDCJドッグホスピタルでは後者の検査キットを

     使って診断しています。エコーやレントゲンで検査する場合もあります。

治療 
      少数の寄生の場合は薬で死滅させ、死んだ虫体は吸収されてなくなるのを待ちます。

     多数寄生の場合は外科的に直接虫体を摘出する方法が行われます。

予防
 フィラリア症予防薬を飲ませます。この薬はフィラリアが体に

入り込んで1ヶ月経ったときに果があるので蚊が見られなく

なって1ヵ月後まで飲ませる必要があります。

DDCJドッグホスピタルではチュアブルタイプのお薬を与えます。

もしフィラリアに感染していてお薬を飲ませると、ショックを

起こすことがあります。それを未然に防ぐためにもお薬を

                      飲ませ始める前にフィラリアに感染していないかどうかの

                      検査・診断をする必要があります。


 みなさんどうですか?少しはフィラリア症のこと、理解していただけましたか?これからの暑い時期、

ますます蚊が多くなると思いますが、忘れずしっかりお薬を飲ませていけば決して恐ろしい病気では

ありません。



                                                        獣医師・伊礼
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