2014年8月22日金曜日

混合ワクチンについて

 今日はみなさん意外と知らないのではないかと思います混合ワクチンについて
お話したいと思います。

 多くのみなさんが予防に対してとても意欲的で毎年1回忘れずに打つように
なりましたが、この混合ワクチンでどういう病気の予防ができるかご存知でしょうか?
「ただなんとく」「打つように言われてるから打つ」と言うのではなく、予防できる
病気についてもっとよく知ってみてはいかがでしょうか?

①犬ジステンパーウイルス 
    とても伝染力が強く、死亡率も高い。多彩な症状を示し、 神経症状、高熱、
    鼻水、咳、胃腸炎、パッドの硬化など。

②犬パルボウイルス感染症
    伝染力が強く、死亡率も高い。特徴的な症状は激しい嘔吐、血様下痢、
    白血球減少である。まれに子犬で心不全を起こし突然死を起こす。

③犬コロナウイルス感染症
    成犬の場合は軽度の胃腸炎で済む場合が多いが、幼犬では激しい症状を
    示すこともある。パルボウイルスと重複感染すると重篤化して致命的に
    なることが多い。

④犬伝染性肝炎
    成犬では症状を示さないことも多いが、
    幼犬が感染すると死亡率高い。発熱、嘔吐、鼻汁・流涙、
    下痢、黄疸、回復期に目が白く濁る。

⑤犬アデノウイルス感染症
    発熱、鼻水、咳などの風邪の症状を示す。

⑥犬パラインフルエンザウイルス感染症
    風邪の症状

⑦犬レプトスピラ感染症                         
     ネズミの尿から感染する細菌による病気。次の型がある。
   ⅰ.犬レプトスピラ・コペンハーゲニー型:黄疸、歯茎からの出血などを起こす。
   ⅱ.犬レプトスピラ・カニコーラ型:下痢、嘔吐、脱水症状、尿毒症
   ⅲ.犬レプトスピラ・ヘプトマディス型:下痢、嘔吐、脱水症状、尿毒症

←DDCで取り扱うのは6種の混合ワクチンと8種の混合ワクチン



 






       この中には伝染力・死亡率の高い病気もあります。もしこれらに感染しても、
      ワクチンを事前に打っておけば発病を防げますし、仮に発病しても症状は
      軽く済みます。そのためにも普段からのワクチン接種はとても大切だと
      思いますし、愛犬のためにも、忘れずしっかりと予防接種をしていきましょう。


                                       獣医師・伊礼

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