2014年8月4日月曜日

健康診断のはなし①

今日はワンちゃん達の健康診断についてです。

健康診断って「どんなことをするのか」とか「どんなことがわかるのか」、「なんで健康診断
をするのか」などをお話ししていきたいと思います。

DDCジャパンドッグホスピタルでの健康診断では、視診・触診・聴診などの「一般身体
検査」の他に「血液検査」、「糞便検査」、「尿検査」、「体脂肪率測定」を基本セットとして、
ご希望や状態をみて、「レントゲン検査」や「エコー検査」も受けることが可能です。

なぜ、健康診断をするのでしょうか。

まずは、なんとなく元気がないとか、最近あまりフードを食べないなどがあると、
その原因を見つけるため。調子が悪そう・・・といった時には健康診断で何か分かる
かもしれません。

次は、隠れた異常を見つけるため。飼い主さんご自身も、普段は健康そのもの、でも会社の健康診断受けてみたら肝臓の値が高かったりとか・・・中性脂肪が・・・・とか、生活に
支障はまだ出ていないけど、数値で表れることによって、まだ支障が出ていない段階
だからこそ予め気をつけて予防・対策もできます。
ワンちゃんも人間と同じです。それこそ、ワンちゃん達は、なんとなく身体に違和感が
あったとしても訴えることはできません。さらに、肝臓や腎臓は沈黙の臓器と言われる
ように、かなり機能が落ちて初めて症状が表れ、しかしそうなってからでは既に手遅れ
なんてことも起こり得るのです。また、ワンちゃんは人間より寿命が短いですから、体内の変化も当然早く、わずかな「数値上の異常」の時点で発見することが重要で、定期的な
検査が必要になります。

あとは、その子特有の正常値を知っておくことも大切です。ワンちゃんでもヒトでも、一応参考値なるものはあります。でも、当然個体差というものもありますから、定期的に測っておくことで、それぞれのワンちゃんにとっての、値の高低を把握でき、いざ調子が悪く
なってしまった際、どこに異常があるのかを把握しやすくなり、そのことが適切な治療に
つながります。

それぞれの検査についてはまた次回にでもお話したいと思います。

                                            獣医師・伊礼

                     ブログまだまだ続きます!

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